真逆の二人、引かれ合う。 「二重引力」が存在する世界。上には富裕層、下には貧困層が暮らしていた― ジム・スタージェス 「クラウド・アトラス」 キルスティン・ダンストン 「マリー・アントワネット」 アップサイドダウン 重力の恋人 2014.1.29(sat)Blu-ray/DVD発売! ENTER
INTORODUCTION
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誰も見たことがない「二重引力」の世界を斬新な映像美で描く― 真逆の重力に引き裂かれる恋人たちのラブ・ファンタジー
<INTRODUCTION> 誰も見たことがない「二重引力」の世界を斬新な映像美で描く― 真逆の重力に引き裂かれる恋人たちのラブ・ファンタジー 重力が真反対に作用する “双子惑星”に住む運命の恋人たち――。誰も見たことがない革新的なコンセプトをベースに、新たなラブストーリーの名作が誕生した。物語の舞台は、それぞれの山頂同士が触れそうなほど距離の近い2つの惑星。貧困層の“下の世界”に住む少年アダムと、下の世界の燃料を不当に搾取する富裕層の“上の世界”に住む少女エデン。子どもの頃に偶然出会った2人の初恋は、境界を監視する警備隊に見つかり、あえなく引き裂かれてしまうのだが……。 大人になった主人公アダム役は『アクロス・ザ・ユニバース』から『クラウド アトラス』まで、幅広い活躍を見せるジム・スタージェス。アダムの運命の女性、エデン役には『スパイダーマン』シリーズのヒロインとして広く知られ、『メランコリア』でカンヌ映画祭主演女優賞に輝いたキルスティン・ダンスト。スクリーン上で魔法のような化学反応を見せる2人が、純愛を貫く恋人たちの優しさと強さを繊細に体現した。 監督と脚本を手がけたのは、アルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスの息子で、元フォトグラファーのフアン・ソラナス。彼はかつて夢の中で見た、たった1つの光景をもとに、重力が上下に働く双子惑星という斬新なアイディアを生み出し、驚くべきアシンメトリーの世界を映像化。ディストピア的SFの設定と、『ロミオとジュリエット』のようなドラマチックな愛の物語を見事に融合させている。 社会的階級、政治体制、記憶喪失、そして重力……。幾重にも重なった数々の障害に引き裂かれながらも、アダムとエデンは決してあきらめることなく、過酷な運命に果敢に立ち向かっていく。『アップサイドダウン 重力の恋人』は「もし2人の愛の力が、一般的に抗うことができないと信じられている、あらゆる困難より強かったら?」というテーマを問いかける、壮大で美しいラブ・ファンタジーだ。
STORY
それぞれの世界に囚われたアダムとエデン。 果たして2人は、この運命に打ち勝つことができるのか―?
<STORY> “二重引力”が存在する世界。真反対に引力が作用する双子の惑星は、貧困層の住む“下の世界”と、富裕層の住む“上の世界”に分かれ、両世界間の交流は法で厳しく禁じられていた。双子惑星における“二重引力”には、いくつかの法則があった。まず、あらゆる物質は、それが生まれた星の重力に引きつけられること。反対側の星の物質 “逆物質”は、その星の重力が及ぶため、重りになること。さらに“逆物質”に数時間接触し続けると、その物質が燃え出してしまうことである。 下の世界に住むアダムは両親を亡くした孤独な少年。立ち入りが禁じられていた“賢者の山”に出かけた彼は、山頂で上の世界にいる少女エデンと出会い、恋に落ちる。成長したアダム(ジム・スタージェス)はロープを使って、エデン(キルスティン・ダンスト)を下の世界まで引き下ろすという方法で、共に過ごす時間を重ねていた。だが、ある日、2人が一緒にいるところを、境界を監視する警備隊に見つかってしまう。急いで上の世界へ戻ろうとしたエデンは落下し、頭部を強く打って意識を失う。一方、アダムは上の世界の人間と交流を持った罪で、ただ一人の親戚だった大叔母の家を焼き払われた。 10年後。アダムは死んだと思いこんでいたエデンが実は今も生きていて、2つの世界をつなぐ唯一の建物にある巨大企業“トランスワールド社”で働いていることを知る。アダムはエデンに会いたいとの必死の思いで、革新的なアンチエイジングの美容クリームの開発者として、トランスワールド社に就職。下の世界の仲間や、トランスワールド社の社員で上の世界の人間、ボブ(ティモシー・スポール)の助けを借りながら、危険を承知で上の世界へ潜入し、エデンとの再会を試みる。しかし彼女は10年前の落下事故により、記憶喪失になっていた。重力が上下に働く、それぞれの世界に囚われたアダムとエデン。果たして2人は、この運命に打ち勝つことができるのか――?
CAST&STAFF
JIM STURGESS ジム・スタージェス(アダム・カーク) 
                    1978年、ロンドン生まれ。『アクロス・ザ・ユニバース』('08)に出演。この作品で、2009年エンパイア・フィルム・アワードで最優秀新人賞にノミネート。映画『Fifty Dead Men Walking』(原題)ではは2009年バンクーバー映画批評家協会賞でカナダ映画部門最優秀男優賞にノミネート。その後『ラスベガスをぶっつぶせ』('08)等に出演。
KIRSTEN DUNST キルスティン・ダンスト(エデン・ムーア)
                    1982年、ニュージャージー州生まれ。『ニューヨーク・ストーリー』('89)で映画界へ。『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』('94)でゴールデン・グローブ賞にノミネート。『スパイダーマン』3部作のメリー・ジェーン役で注目を浴びる。『メランコリア』('11)に出演し、カンヌ国際映画祭女優賞、全米批評家協会賞主演女優賞を受賞。
TIMOTHY SPALL ティモシー・スパル(ボブ・ボルショヴィッツ)
                    1957年、ロンドン生まれ。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに在籍し数々の舞台に立つ。テレビ、映画出演を経て1996年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したマイク・リー監督『秘密と嘘』で国際的に知られるようになる。主な出演作に『ラスト・サムライ』('03)、『魔法にかけられて』('08)他、「ハリー・ポッター」シリーズ等がある。
監督/脚本JUAN SOLANAS ファン・ソラナス
                   1966年ブエノスアイレス生まれ。撮影監督フェリックス・モンティのアシスタントとしてキャリアをスタート。1988年カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した父フェルナンド・E・ソラナスの下、撮影監督として働き、監督としての頭角を現す。
PRODUCTIONNOTE
<PRODUCTION NOTES> 1つの夢から始まったオリジナリティあふれる世界
『アップサイドダウン 重力の恋人』は、監督と脚本を手がけたフアン・ソラナスが夢の中で見た、ある1つの光景から始まった。「男が山頂にいて、もう一方の山頂にいる女性を見上げているんだ。逆さまにね。強く印象に残ったよ」ソラナスはその光景から、双子惑星に住む一組の恋人たちが、上下に引き合う重力によって引き裂かれるというストーリーをひらめいた。アルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスの息子で、元カメラマンの彼にとって、1つの光景を基に映画を作り上げたのは初めてではない。 ソラナスとは長い付き合いのプロデューサー、アトン・ソマーチェは、彼から本作のアイディアを聞いたとき、その話の豊かさに驚いたことを振り返る。「2つの真逆の星という彼が作った世界は、本当に素晴らしかった。とても興奮したよ。何千ものアイディアを出し合った」2年以上かけて脚本に取り組んだ2人は、古典的ラブストーリーとイマジネーションの世界を組み合わせ、オリジナリティあふれる詩的な世界観を生み出した。
この奇抜なアイディアには多くの比喩も含まれ、例えば奴隷制度、アパルトヘイト、環境開発、異人種間の交際といった、現実社会におけるいくつもの問題をほのめかしている。 人生2度目の“逆さまのキス” 2つの重力に引き裂かれる恋人たち、アダムとエデン役には、ジム・スタージェスとキルスティン・ダンストに白羽の矢が立った。 ソマーチェによると、ダンストはエデンの役柄にぴったりなバランスを持っているという。「彼女はきれいなだけでなく、頭がいい。はかない美しさもある。フアンは英雄にもなれる中間的なこの役柄を気に入っていた」エデンは事故で過去の記憶を失ってしまっている。ダンストは「そのため彼女は悲しみを抱えている。自分が場違いの人間のように感じているの。ある意味、ユニークで特別。だから彼女とアダムは歴史の流れを変えることになる」と説明する。 ちなみに映画にはエデンが逆さまでキスをするシーンがあるが、ちょうど『スパイダーマン』でメアリー・ジェーン・ワトソンとして、トビー・マグワイア演じるピーター・パーカーにキスをするシーンと同じだった。彼女は「2度もするなんて思わなかったわ」と笑った。 アダム役に関してソマーチェは「ヒーローとしての強さと人間らしい弱さを、完璧なバランスでスタージェスが表現した」と話す。「彼はロマンティックで、瞳に美しさがあるし、どこかあどけないところもある。まさにフアンが求めた通りなんだ」 二重引力にリアリティを与えるビジュアル 『ファイト・クラブ』や『マイノリティ・リポート』のプロダクション・デザイナー、アレックス・マクダウェルの力は制作に不可欠だった。マクダウェル率いるチームにとって最大の困難となったのが、2つの重力というアイディア。「セットはまずデザインしてから、半分に分けた。卵の殻を割るようにね。そして横に並べたんだ」と彼は言う。両方からの演技が必要なシーンでは、グリーンバックを使い、それぞれの“卵の殻”で別撮りし、後で正確に合成した。「床と天井など、逆さまになって重力が変わるというトリックは、昔から映画にあった。だが、2つの重力で、2人が会話するシーンはあまりないと思う」 セットや時間すら別に撮影し、さらに重力も異なるのに、2人の目線が合っているように見せるのは、気が遠くなるほど複雑な作業だった。2つの重力の存在は、俳優が演技をする上でも困難をもたらした。両方が重なるシーンでは「どちらの重力に引かれているかを常に意識していた。服の動きに関係するからね」とスタージェス。「もし反対側の重力の中にいたら、どうなるかといつも考えながらやっていた。こちらの世界の物はどんな動きをするのか、空へ飛び上がって戻ってしまうのか、ってね」 上と下、どちらの世界にも最適なロケーション 本作はカナダのモントリオールで撮影された。マクダウェルとソラナスは街を歩き回り、作品に使えたり、参考にできたりする景色を探した。当然、上の世界と下の世界では、外見も雰囲気も違う。裕福な上の世界を作るにあたり、鍵となった場所はプレイス・ヴィル・マリーだった。1960年代に作られた47階建てのオフィスビルとショッピングモールで、間違いなくモントリオールで一番目立つ建物だ。ここからトランスワールド社のビルと上の世界をイメージした。 一方、下の世界は第二次世界大戦後1970年代のベルリンやハバナ、アンドレイ・タルコフスキーの映画などを参考にした。つまり、もう使われていない歴史的建築物が残る、廃れた町の風景だ。それはオールド・モントリオールにあった。偶然、廃墟となった工場を見つけたのだ。 映画の最後のシークエンスでは、2つの重力というコンセプトを昇華させた、2つの世界の息をのむような眺めが映し出される。このシーンが示すのは、2つの重力はそれぞれの世界が争う原因ではなく、“協調する機会”である、ということ。そしてそれはすべて、重力よりもはるかに根本的で揺るぎない力、“愛”を求めようとする、アダムとエデンの信念と勇気のおかげだ。